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必要な時だけ安くスマホで通信を使える? 賢いMVNO活用術とサービスの選び方
http://biz-journal.jp/2013/04/post_1899.html

久しぶりにやれやれな記事をみかけたので、少しツッコミを入れておくことにしたい。
MVNOをうまく利用すれば、いわゆる携帯代を安くできるというのは大筋では間違いないと思う。しかしそのためにはいろいろ制限があり、端末の入手方法然り、毎月の通信量然り、また通信方式等の理由で組み合わせによっては利用できないこともある。ことに最近はSIMカードのサイズと通信方式(LTE)が割と厄介だ。

また、記事で謳っている短期利用や旅行のときだけ~、のような使い方は、初期費用等も考慮しないといけないので、うまくやらないと思ったほど安くならない。そもそも端末の入手費用も考えておかないといけない。白ロムは中古車同様に程度も千差万別だし、保証も薄い場合が多い。だから、いいことばかりじゃない。

そのようなところをきちんと押さえてないな、ということもあり、いささか中身が浅いと言わざるを得ないがまぁここらのメディアの記事なんてこんなもんだろということで、話題喚起程度に見ておけばよいとしても、さすがに以下の点においては看過し難い。

>ドコモのスマートフォンは他社のSIMを使えなくする「SIMロック」もかかっていない

これは間違い。ドコモのスマートフォンにもSIMロックはかかっている。ただしMVNOはほぼドコモの回線を使っていて、これらドコモ回線を利用しているMVNOを利用する上ではSIMロック解除の必要なしにそのまま使える、ということに過ぎない。

>ソフトバンクモバイルの場合は、SIMロックを有料で解除すればたいてい利用できる

そもそもソフトバンクモバイルの端末で、SIMロックを解除してくれるのは本当にごく一部の端末(リンク先に書いてある3機種のみ)に限られる。いずれも主力商品とはかけ離れたマイナー機種に過ぎず、一応やってますというスタンスに過ぎないし、ショップ店員さんも知らない場合が多い。そもそもiPhoneはおろか、SHARPのスマホもSIMロックは解除してもらえないのだから。

au端末のくだりに至っては、この記事を読ませたい読者層への誤解を考えると、中途半端に書かない方がよいのではないかとさえ思う。一部HTCやモトローラ端末あたりはあれだが・・・

せっかくこのような記事を書かれるなら、もう少し精度の高いものにしていただきたいと思うが、もしかしてこの記事がMVNOに悪いイメージを植え付け、利用者をキャリアへ誘導することを狙っているのならば、ある程度効果的かもしれない。もっとも、書かれていることの真偽が見極められないようでは、MVNOを利用しようとしてもうまく使うのはおそらく困難だろう。