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件名は、ソフトバンクの孫社長がボーダフォンを買収して携帯電話事業に参入した頃の台詞です。
知っている人は何をいまさらという感じもありますが、ちょっと振り返ってみましょう。

「大人のソフトバンク」の0円攻勢で携帯業界は?
http://money.mag2.com/invest/soubanote/2006/11/post_19.html

>記者会見で孫社長は、「携帯電話会社は儲けすぎだ」と述べ、ソフトバンクはボーダフォン買収の元本と利息を返済し、そこそこの利益を出せば十分。それ以外を料金の値下げでユーザーに還元するとしています。

ソフトバンク第3四半期決算、孫氏は繋がりやすさを紹介
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20130131_585972.html

>孫氏は、「来年の利益予想は、従来の会計基準のままでも、8000億円の大台に乗る」と述べ、NTTドコモの営業利益と同程度になるとの見通しを示した。

そこそこの利益で、料金値下げしてユーザーに還元すると言っていた人が、今では利益率No.1を豪語しています。およそ6年の歳月を経てすっかり別人になってしまわれたようです。

ここであえて言うまでもありませんが、表題の言葉を聞き、孫社長は聖人君子のようなお方だ、と思った人もいるかもしれません。否、ヤフーBBのパラソル部隊等のやり口を体感していた人は否定的に見ていたかと思いますが。

民間企業ですから、儲けを出さなければ会社は潰れてしまいます。そうしたら社員は路頭に迷うし、その家族の生活だってかかっています。私はそれらを否定するものではありません。

ただ、あまりに言行不一致だなぁとも思うわけです。もちろん私は、言葉の下りは「だから俺にも儲けさせろだろ」と当初から思っていましたが、それも具体的には「収穫期」発言辺りで確たるものになりましたけど、数字の中身は何であれ、ドコモに並ぶほど儲けているということを自ら発表されていることは、疑いようのない事実なのです。

で、利益率No.1ということですから、入るお金と出ていくお金と差し引いて、残るお金がたくさんある。
ここはそんなに単純な話ではないですが、わかりにくくしても仕方ないのでごく簡単に書くと、取り過ぎているのか、支出を減らしているのか、或いは背中に背負うものが少ないか、ですね。

牛丼一杯300円。原価を150円とすれば儲けは150円ですね。
ここで原価を下げて100円にすれば、儲けは+50円の200円になります。或いは一杯500円にすれば、原価そのままでも儲けは350円になります。このあたりであまりうまくいってなさそうなのは某ハンバーガーのようなので、牛丼よりそちらに例えたほうがよかったかもしれませんね。(※私は原価厨ではありませんので念のため)

もとい、同じ300円の牛丼。原価150円と100円では、単純に考えると150円の方が上等な材料を使っていそうに思います。実際は仕入れルートの違いとか、店舗や人件費や物流やらいろんなコストが乗るのでそう簡単ではないのですが、結局何が言いたいかというと、その儲けをどうやって捻出しているのかなと。

ここで通信事業者で想定してみましょう。見えるところで言えばショップがあり、電話があり、基地局があり、その他宣伝広告や、会社組織など諸々があるわけです。白プランR(仮称)が月々980円。他社も桃プランZ(仮称)が同額、タイプAKB茸(仮称)は宣伝広告費が嵩むのか、オプション付けて1,480円です。

ドコモは高コスト体質だから仕方ない?にせよ、auとソフトバンクは変わりません。その他パケット料金まで入れてもソフトバンクが額面上高いとは言えず、つまり入るお金では差はないと考えられます。となると支出の方ですが、ショップはシェアと比較しても少なくありません。基地局は・・・よく解りませんがNo.1と連呼されてます。端末はiPhoneに限ればそう高いとは言えません。宣伝広告はお父さんは犬ですしあまり高くなさそうです。SMAPは・・・ここは言及を控えておきましょう。そして会社は、給与ランキングで30位に名を連ねてます。

生涯給料1000社ランキング
http://special.msn.co.jp/money/salary/life_salary/001.html

なんだかよくわからなくなってしまいましたが、ソフトバンクは儲かっているということです。それでは日曜テレ朝ヒーロータイムになりましたのでこの辺で失礼。